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考えるプロレス

という言葉があった気がする。
たぶん10年以上前。週刊プロレスの編集長をターザン山本がやっていた頃に
彼が盛んに言っていたと思う。
何を指して「考えるプロレス」と言っていたのかは、まぁ今となってはどうでもいいのですが、
今になってみて、何がいいたかったのかということをわかるような気がしました。

当時はプロレスをやる側、それを報道する側からの一方的に情報を与えられる
だけであり、試合を見て、雑誌を読んで、それを素直に受け入れるというか、
新聞や雑誌で情報を仕入れたなら、その文章から試合内容を想像して、
おもしろそうだとか考えてみたりするのが普通だったんだと思います。
情報を共有したり、いろいろ話したりするのも、まわりにいる友人など
数人単位でのことでした。
しかし、急速にネットワーク網が構築され、インターネットで不特定多数の人と
いつでも気軽に会話することが出来るようになりました。
掲示板が中心でしたが、今ではblogだったりSNSであったり。

これは個人的に考えていることなんですが、プロレスってのは
目の前で起きた勝ち負けは1つの要素でしかなく、試合内容であったりとか
それこそ、その人のプロレスを始めてからの話であったりとか、
プロレスラーは人生自体がプロレスだと思うんですよね。
例えば、NOAHの社長の三沢光晴と今はフリーでハッスルに出たり
いろんな団体に出ている川田利明。
元々は全日本の選手でした。2人の出会いは足利工大附属高校の
レスリング部で三沢が先輩、川田が後輩の関係になった時。
彼らのプロレスの試合はその時から始まっている。
なんてさらっと思ってしまう、だめな考え。

当然どんな人間関係であったかなんて、当事者の2人しか
わからないことですが、そういう部分もいろいろ考えてみたり、
全日本に入団してからの関係。
タッグを組んで一緒にやっていた時代、袂を分かれて対戦していた時代。
なぜ三沢は川田だけにはあんなに厳しい攻めを見せるのか。
肘の尖った部分でガンガン殴ったり、受け身をとれない体制の
タイガードライバー'91をあんな高角度というか、明らかにだめな高さから
落としてみたり。
NOAHを旗揚げした時になぜ川田は行かなかったのか。
明らかにされる部分ではないし、そういう部分を考えて補ったり、
掲示板などで持論を戦わせてみたり。

この試合内容、結果からこの後はどういう流れになるのか。
次はこーなる。次はあーなる。いや、これはこーだから、あーなる。
他の人の文章を読んでみたりすると、自分では気が付かなかったことなど
いろいろわかったりとか、それを参考にしてまた別のことを考えてみたりとか
やはり楽しいんですよね。

長々と訳のわからないことを書いてみましたが、こういうことが考えるプロレス
ということを指しているんだと思っています。

で、昨日日本武道館でNOAHの興行を見てきました。
前のエントリーではメインの結果などを予想してみましたが、
簡単に裏切られてみました。
そんなことはどうでもいいのですが。
興行も、試合内容もとても素晴らしすぎて、ちょうど丸1日経っても、
余韻に浸りいろいろと考えてしまうんですよね。

ちょうど自分がプロレスを見始めたのが、90年代の前半あたり。
鶴田が内臓疾患で欠場した直後とかそのあたりだと思います。
全日は三沢が三冠のチャンピオンでした。
初めて行った全日本の武道館では三沢vs川田の三冠でした。
今でも鮮明に覚えています。
デストロイヤーの引退試合、セミではハンセンvs小橋の試合。
小橋がコーナーポストに座っているところにハンセンがウェスタンラリアット。
もんどり打って小橋が落ちてハンセンの勝ちでした。
メインの三冠では三沢が投げっぱなしジャーマンを3連発してから
タイガースープレックスで勝ち。
それからは全日の三沢・川田・小橋・田上の四天王を中心にプロレスを見てました。
単なる我慢比べとか言われたりもしますが、何がそこまで彼らを動かすのか
外から見るとそこまで命を削って試合をする意味はあるのか、
打ち所が悪ければもしかしたら死んでしまうかもしれない。
そんな恐怖はこの人達には無いのか。
しかし、身を削ってまでやる輝き。
そんな眩い輝きに魅了されっぱなしでした。

しかし、そんな人達でも時の流れには逆らうことは出来ない訳で、
あの時よりは10歳年を重ねているんですね。
そして三沢光晴は自分の団体を旗揚げして社長業もこなしている。
10月の武道館でチャンピオンの丸藤がKENTA相手に防衛した後、
自然発生的に大三沢コール。
そんなお客さんの期待に応えて組まれた今回の丸藤vs三沢。
長年のダメージの蓄積。社長業もこなしている。
明らかにコンディションは良く無さそうだし、なんと言ってもおなかが
ポッコリと出ている。
そんな状態であったとしても、お客さんは残酷なわけで、10年前の
光り輝き強かった頃の三沢を期待してしまうわけです。
実際このカードが決まって、すごい勢いでチケットが捌けた感じでした。

そして試合当日。
セミが終わって選手が退場した後から、大三沢コールでした。
決して丸藤が嫌いな訳では無いんですよ。
もう年齢的にも、体調なども、いろいろなことを考えると
これが最後のGHC挑戦になるかもしれない。
丸藤を筆頭に、力皇・森嶋・KENTAの世代が確実に育っているわけで、
たぶん三沢も負けて、世代交代を確実なものにするだろう。
という考えから、いざ鎌倉的に三沢さんの最後の勇姿を見に行って
最後まで声援を送ろうという考えだったんだと思うんですよね。
今負けるのはしょうがないんですよ。
でも三沢さんには負けて欲しくないんです。そういう矛盾した考え。
頭ではわかっていても、体はわかってくれないみたいな。
鶴田越えをして、四天王で命を削った戦いをして、WJ裏の武道館で
実況の日テレ矢島アナに「死んでしまう」と言わしめるような試合をしたり
おそらく20代後半~30代前半の自分たちの世代は、あんな戦いをしてきた
三沢さんには最強でいて欲しいんですよ。
と思ってましたが、そんな人ばかりでした。
試合の内容はいろんなところに書いてあるので割愛。

そこには鬼がいました。
3月の武道館で森嶋と対戦した時の鬼さ加減とはまた別の鬼。
しかしよく見てる人ばかりでしたねぇ。
コーナーから雪崩式タイガースープレックスの体制に入ってすごい歓声上がって、
手を組み替えて'85にした時にはさらに大爆発。
'85なんて前に出したのは2003年の小橋とのGHC戦以来?ってな感じでした。
あとは変形エメラルドフロウジョンにタイガードライバー'91にフィニッシュで
雪崩式エメラルドフロウジョン。
最後は丸藤が不知火に行こうとしたところを一瞬の閃きで受け止めて、
コーナーに座らせて自分も登って雪崩式エメフロとか・・・
たぶん初でしょうけど、最初で最後になりそうな勢いですねぇ。
で、大方の予想に反して三沢さんが第11代GHCヘビーのチャンピオンに。
'85が出たあたりから、会場の雰囲気がやばかったですねぇ。
大三沢コールも。
終了後は森嶋が次ぎの挑戦者として立候補。
丸藤が防衛するにしろ、次は森嶋だと思っていたので、
これは想像通りでしたね。

最近やばい雰囲気を出してしまってるちょっと笠木忍に似ている美少女森嶋。
今年の3月の5大シングルをやった時には三沢さんの鬼を引き出してしまい
アレされちゃった森嶋。
しかし夏のヨーロッパ遠征あたりから覚醒しちゃってるし、
大きな体を存分に使うことは非難されることでは無いとわかってしまったので、
その体を使っての、おまえを潰す尻とかラリアットとかフィニッシュで
いけない角度で落とすバックドロップとか、やばいくらい説得力を
持ってしまったし、故・橋本真也に言わせれば「時は来た」でしょうね。

しかし今年のNOAH。
6月に小橋のガンが発覚して長期欠場になった時に、どうなってしまうのかと
思いましたが、丸藤を筆頭として力皇・森嶋・KENTAの4人ががんばりましたね。
7月の高山復帰の武道館のセミでやった4人。
三沢さんやガチドラに期待をかけられ、それに試合内容でしっかりと応えた4人。
一気に開けたような気がします。
前回10月の武道館では実質メインの丸藤vsKENTAのGHCヘビーだけで集客してるし、
試合内容も今年のベストバウトと言っても問題は無いものでした。
この2人が欠けたおかげでジュニアヘビーがやや手薄になってしまった感も
ありますが、この階級は他団体にたくさん良い選手がいるわけで、
せっかくのGPWA、他団体の選手との試合を中心に組んでいくのもおもしろい
ものになっていくと思います。
やや体が小さめな日本人にとっては80~90kgあたりがベストウェイトで
ゴツゴツやれるのではないでしょうか。

2007年のプロレスもたくさんおもしろいことがありそうです。

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